伝統的な技術を受け継ぎ、身につけていくことと同時に、私達はそれを新たな技術として応用し実践することで、未来へつなげていこうとしています。

例えば木構造の加工はプレカットの技術が進歩し、そのほとんどが機械で加工できるようになりました。しかしそこに最適な仕口・継手を考え、 加工の指示をするのは私達です。伝統的な仕口・継手の加工方法や特徴を理解することにはじまり、必要に応じて使い分け、場合によっては新たな加工方法を考えます。そして、それが機械で加工できない形状であれば、自分たちで加工をする。

一つの方向性に捉われず、幅広い視野を持ってさまざまなことに挑戦していくことこそが、これまで日本の家づくりを支えてきた職人の技術を未来へつなげていくことになると考えています。