建物はさまざまな素材を集めてできあがっています。木・コンクリート・鉄といった従来の素材はもちろんですが、新建材も日々開発され、使う素材や材料は増えつづけています。これらの素材や材料の特性を一つ一つ理解し、見極め、適材適所で生かすことが、日頃さまざまな素材を目にし手に取ることの多い私達の役割だと考えています。

中でも特に木材は、柔らかいものや堅いもの、水に強いもの等、材種に応じてその特性は様々です。さらに同じ材種でも木目の流れ方や節の有 無等がすべて異なるため、一本一本を見極め使い分ける必要があります。

この素材を見極める眼は一朝一夕で身につくものではありません。経験を積み重ね、常に新たな知識を修得しつづけることが必要だと考えています。