出会い

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「S邸新築工事」設計施工物件、HPでは初めての掲載住宅。2014年6月に引渡しを終えたプロジェクトです。周囲は瓦屋根のしっとりとした住居が建ち並ぶ環境で、敷地に面白い段差があります。桧板と左官壁のボリュームが堅いガルバリウム鋼板で仕上がっている一階の箱から飛び出して二階に載っている構成です。
施主さんとの出会いは、とある設計者さんの紹介でした。初めは施工で関わる予定でしたが設計者さんが多忙である事と施主さんの早く住みたいという希望から、我社で設計施工にて進めてはどうかと設計者さんから提案していただき、施主さんもそれに同意して下さり設計施工でお付き合いを始める事となりました。とはいえ、我々も設計施工だからといって計画を疎かに足早には建てることはできません。施主さんへは、良い住宅を目指すには設計にも施工にも考えられているより時間がかかる旨をお話ししました。他の工務店(ハウスメーカー)となぜそんなに期間が違うのか、説明が難しいところでしたが、最終的には御納得いただけて話が進む事となりました。

経営視点で考えると早く工事に着工し、終了した方が効率が良く、その方法は沢山あります。設計図書を簡素化する、外壁材を乾式(サイディング等の建材)に限定、開口部を全て規格サッシで選択、内部仕上げは左官材等の湿式にせず乾式のクロスだけにする、設備や建具家具は全て既製品を使う、など。しかし我々はこのような素材を使わない、と決めているわけでもありません。工期や素材を優先に考えると建物自体の設計に制限が出始め、自由が失われます。我々が効率性を重んじない理由はそこにあります。あくまで建物の設計を最優先とし、それをどう効率よく造るかを考える。それが施主さんにとって最も重要な財産になる事だと考えているわけです。

2015/03/24

S邸新築工事(N-05)
/ <藤匠住宅>設計施工