二世帯のメリット

二世帯のメリット

「F邸」、ダイニングテーブルから壁を眺めた写真です。
白い漆喰の壁に出入口の開口があり、奥には小さな棚に花が飾られています。
この出入口をくぐって、左手にはお手洗いの、右手にはご両親の個室への扉が存在します。
テーブルに座った時に何が見えるかを気にしながら計画をする際、このように扉が見えぬように、ひとつ間を設けたりします。しかし計画によっては、広さを有効に活用しなければなりませんので、そういったひと間を設けることは難しい場合があります。

「F邸」は二世帯住宅です。全体の面積は約54坪。これを水廻りもLDKもそれぞれ確保した、完全分離型で設計すると単純計算で27坪の家が二つとなります。
今回の計画では水廻りや家族が集まる場所は全て共有にして、互いの世帯のプライベート部分のみしっかり確保をするという計画で進めました。
おかげで共有部分は二世帯分の面積が足されることになり、贅沢に広さを確保する事ができます。この余裕が、ひとつひとつの壁の見え方などにも考慮可能な余白をもった計画に繋がります。二世帯住宅のひとつのメリットだと思います。

二世帯住宅の相談があった場合は、関係性やご要望などをお聞きしながら、このメリットについてもじっくりお話をするようにしています。住まい手が移り変わったときにも、その住宅が無理のない、しつらえの良い計画であるためには、その住まい方のイメージからお話を始めることが重要だと考えています。

2015/02/13

F邸新築工事(N-04)
/ <藤匠住宅>設計施工