かりすじかい

かりすじかい

K邸新築工事。今回は少し変わった写真を掲載しています。
柱や梁をかわしながら斜めに打ち付けられた木材が目立っていると思います。これは「かりすじかい」と言い、仮筋違や仮筋交いと表記します。

仮筋交いとは上棟の際、建物の垂直を正しく建てていくために調整しながらが取りつけられる仮の筋交いのことです。
この垂直の調整の事を「建て起こし」と呼びますが、確認・調節した垂直を維持できるのは棟上がった後に外壁に下地の合板を貼ったり金物を付けたり本筋交を入れたりしたときです。それまでに、この垂直を狂わせないように仮筋交いを使って固定しておきます。通常の筋交いを取りつけた後は仮筋交いは外される事になります。

ここでも、真壁構造(柱梁が仕上で見える構造の事)によるために気を付けなければいけない事があります。この仮筋交いは後で外しますので、柱や梁に釘で縫い付けておくのですが、廻りは化粧の構造体ばかりです。むやみやたらに釘を打つわけにはいきません。どの部分が見えない構造なのかを知っておく必要があります。棟梁以外のお手伝いに来てくれている大工さん達はそこまで把握していません。棟梁一人で打ち付けが可能かどうか指示を出すのは難しいので、我々藤匠メンバーも打ち付けて良い箇所を指示しながら建て起こしを行います。また仮筋交いに使用する木材は4mの長い材料ですので、振り回して化粧柱に当ててしまわないように気を付けなければいけません。いつも何気なく行う、このような作業も気を配る必要があります。

2015/03/20

K邸新築<陶山設計工房>
/ 設計+<藤匠住宅>/施工